ウェス・アンダーソン監督作品は、以前「ダージリン急行」だけ見たことが有ったけど、その時は「あー凄くかわいくて面白くていいな、と思ったくらいで、誰だこの監督は!!とまでは思わなかった。
今回は予告編を見て、「ぎゃー!!なんだこれは!!キャストもすごすぎ!」ということで劇場へ。
(若干のネタバレがあります)
あらすじ
年老いた作家の語りから始まり、その老人の若い頃に訪れた、その時には既に繁栄を失った”グランド・ブダペスト・ホテル”で深い孤独を背負う老人と出会い、彼からそのホテルの繁栄期と彼の人生についてを話してもらうことになります。
新人ロビーボーイ:ゼロがコンシェルジュ:グスタヴ・Hと出会い、その二人を中心に物語が展開します。
ホテルの宿泊客は皆グスタヴ目当てにホテルを訪れていて、皆裕福で年配、金髪。愛を必要としている人ばかり。彼はお客様たちに平等に愛をお届けしていました。
ある日、長年懇意にしてきた上顧客マダムDが何者かに殺害され、彼女の遺言によりとんでもない貴重な絵画を贈られることになります。その後何故かマダムD殺害の容疑者にされ、あたふた。
ホテルの威信と自分を守るためにゼロとゼロの婚約者に力を借りて真犯人探しをします。
とりあえず、もー、かわいい!絵本とかおもちゃ箱みたい!かわいい!
美術や細かな装飾品、衣装、色使い、凄く鮮やかで華やか。おしゃれ!
台詞なんかもクスッと笑えるところが沢山あって、コメディ?とも思うようなところも沢山。でもさくっと指が落ちたり死んだりする。
ミステリーのようなコメディのような。デフォーがスキーで逃げるのをソリで追っかけるシーンがあったけど、もう完全にコメディ。
でもレンタルDVDが並ぶ時はドラマのところなんだろうな。
映像が美しくて、ストーリー・流れも軽快で小粋。ミニシアター系映画が好きな人はきっと好きだとおもう。ただ、他の方のレビューを見ていると、合わない人もいる感じがしたのでみーんなにオススメ、ではないのかも。同業者の方(デザイナーさん)とかには良いんじゃないかな。
キャストも凄く豪華で、個性派ばかり。
主演のグスタヴ役のレイフ・ファインズはナイスミドルでセクシーで、キャラクターもとてもかわいい。
グスタヴは、とても紳士で、セクシー。私もこのおじさんに口説かれたい。博愛主義者というのは恋人としては減点対象だと思うけど、もうこのおじさんだったらいいですもう。ほんとセクシー。
ゼロ君役のトニー・レヴォロリはこの映画で初めて見たけど、とても良いキャラクターの役でよかった。手書きの口ひげがかわいい。
個人的に、”映画俳優で誰が好き?”と聞かれたら躊躇無く「エドワード・ノートン」な私に嬉しいキャストで、彼も警察の役で出演。
マダムDのティルダ・スウィントンとかあんなに美しいのに老婆の役だしもう本当に素敵。
エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、オーウェン・ウィルソン、ビル・マーレィ、ジュード・ロウ。すんごいキャスト。
ウェス・アンダーソン監督、空気感、世界観が独特で、お気にいり入りしました。今後も期待!
グランド・ブダペスト・ホテル:http://www.foxmovies.jp/gbh/